リヴィウから南下し、ウクライナ西部を横切るカルパチア山脈を越えるとドナウ川流域のハンガリー大平原に出ます。ザカルパッチャ州です。ここは第一次大戦まではオーストリア・ハンガリー帝国の版図でした。いまもハンガリー語(マジャール語)を話す人々が住んでいますが、ウクライナ領です。
ハンガリーのオルバン首相はここに住んでいる同胞に資金援助をしています。ウクライナから見たら面白くないわで、いろいろ嫌がらせをしたのでしょう。そういう経緯があり、オルバン首相はウクライナへの軍事支援を拒否しています。それにしても不思議な土地です。ウクライナから見たら、もともとウクライナ人が住んでいたのにカルパチア山脈が障壁になり、永年にわたり違う民族の支配を受けてきたとも言えます。わからんなあ。
19世紀末のオーストリア・ハンガリー帝国
Source:File:Austria-Hungary1899.JPG - Wikimedia Commons
マジャール語圏